12月に入り東京・神奈川もだいぶ寒くなって来ました。 東北地方はもう雪が降っているだろうと思うとなつかしい感じがする今日この頃です。
今日は、会社の話…。
今年の9月に事務所のレイアウトが、固定の席からフリーアドレスオフィスと言われる。「自由にどこでも座っていいよ」というスタイルに変わりました。
フリーアドレスオフィスは、いろいろな会社で採用されはじめていて「いらない書類が減ってすっきりする」…とか、「全社員分の席を準備する必要が無いのでフロアスペースを有効に活用出来る」…というメリットがあります。
他にも「プロジェクトのメンバーが近くに集まる事が出来るので意見が活発に交わされる」…などもあります。
かく言う私もフリーアドレス賛成派だったのですが、実際に運用されると かなりデメリットもあるシステムである事が見えて来ました。
まず1つ目は「人の名前を覚えなくなった」…誰がどこに座るかは自由ですから「営業部の加藤さんはどこに居ますか?」と聞かれても顔を知らなければ答えようがありません。
固定席なら座席表を見て、あちらに居ますとも言えるのですが、フリーアドレスオフィスではそれが言えません。
会社の電話もレイアウト変更に伴って基本はすべて「個人IP電話(Skypephoneみたいなもの)」になりました。 …なので今まで部の代表番号にかければ誰かが対応していましたが、今は「わかりません」…と対応する以外方法がありません。
個人のロッカーからノートPCと電話機セットを持って来て机に置いて仕事をするスタイルでは、IP電話の接続も面倒なので、きちんと接続してIP電話を使っている人は半分に満たない状況です。
…ではIP電話が無い人達はどうしているのかと言うと 全て会社の携帯電話で会話をしています。 まぁ…会社から携帯電話を支給されている人はそれでもイイかも知れませんが、携帯電話の料金も高額になっているのではないでしょうか?
個人ロッカーも駅にあるコインロッカー程度の大きさなので、書類もかなり制約を受けます。 会社の研修などに参加すると分厚い資料や参考書をもらいますが、事務所に帰って来たらソッコーで「ゴミ箱」行きです。
好きな人同士が隣になれる訳ですから、会社以外の話をしている人も多く見受けられます(逆効率UP?)。
フリーアドレスオフィスは会社の一部役員を除いて全てに適用されているので、今まで部長だった人も普通の席に座る事になります。そして…うれしい誤算もあります。
それは、今まで威張り散らしていた部長の近くには誰も座らなくなります。 近くに来たとしても蜘蛛の子を散らしたようにみんな逃げて行きます。
フリーアドレスオフィスにすると人格の人気・不人気が表面に出て鬱(うつ)病患者が増えると言いますが、あながち間違いではなさそうです。
フリーアドレスオフィスの導入はスペースを有効に使う(賃貸料を下げる)という意味では世の中の流れのような気もしますが、ますます個人としての人格や能力が問われる時代になって来ている気がします。
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